2019年8月22日にIIJmio×バリューコマース×OPPOの三社合同セミナーに参加してきました。
通信会社の広告主やいま最も勢いのある端末メーカーの担当者からお話を聞ける、大変貴重な機会でした!!
このセミナーについては2つの記事に分けてお伝えしたいと思います。
今回はIIJmioのサービスの特徴及び今後の展望についてです。
OPPOのお話については次回の記事にてお伝えします。
そもそもIIJmioとは
IIJmioとは株式会社インターネットイニシアティブジャパンが運営する個人向けの携帯通信サービスです。
格安SIM業界における老舗中の老舗であり、かつ業界シェアNo.1の会社です。
格安SIM業界のシェアというえば楽天モバイルがNo.1とのイメージがあると思います。
それはそれで間違いはないのですが、IIJはMVNEとして、他の会社にも通信サービスを提供しているんです。
例えば、IIJmioとしてのブランド以外にもBIC SIMとして提供していることに加えて、まったくの別会社が運営しているイオンモバイルやDMMモバイルの通信もIIJの通信になります。したがって、これらの通信会社はすべて通信速度がほぼ同一です。
これらの会社の通信シェアも加えると、シェアNo.1はIIJということになります。
そんな格安SIMの老舗であるIIJは、老舗にあるにも関わらずかなり革新的なサービスを提供しています。
それが以下の3点です。
<IIJmioの担当者が語るIIJmioの特徴>
①SIMカードが不要なeSIMを日本で初めて提供
②iphoneXR/XSも提供
③将来的にはスマホ以外の機器への通信も提供
また、IIJの担当者への質問及び回答については
④その他
において紹介させていただきます。
①SIMカードが不要なeSIMを日本で初めて提供
IIJmioではSIMカードが不要なeSIMというサービスを、日本の通信会社で初めて提供しています。
というが、現時点での提供会社はIIJのみです。
これはdocomo、au、softbankといった通信キャリアの会社でも提供されていない画期的なサービスです。
物理的なSIMカードが不要であるため、契約してすぐに設定を行い、通信サービスを使うことができます。
また、物理的なスペースを取らないため、スマートフォンの軽量化にも寄与します。
さらに今後は、海外からのスマホにもプリペイドを提供することも考えているようです。
物理的なカードから解放されることで、今後通信の可能性がますます広がりそうですね♪♪
②iphoneXR/XSも提供
IIJmioでは、格安SIM会社では珍しいiphoneの取り扱いもあります。
iphoneは大手キャリア及びその子会社でしか扱うことができません。
そこで、IIJmioでは良質な中古品を独自のルートで仕入れることで、iphoneの提供を可能にしているとのことです。
中古といっても本当に良質な中古品のみを仕入れており、実際に販売されている展示品を確認しましたが、新品同様で見分けがつきませんでした。
ただし、お値段についても新品に近い金額となっており、ここをいかに安くするかが今後の課題とのことでした。
また、良質な中古品のみの仕入れになるため、在庫の数も少なくすぐに品切れになってしまうことも課題とおっしゃってました。
フリータイムで担当者に確認したところ、iphoneについてはSIMフリー機のみでなく、大手キャリアのSIMロック解除品も含まれているとのことでした。docomo版、au版などを選択することができず、あくまでROMのサイズによってのみ選択するそうです。
中古市場においてはSIMフリー>docomo>softbank>auの順でiphoneの買取価格が高くなるため、なるべくならSIMフリー機を手に入れたいです。
このあたりについては今後改善いただけたらなぁと感じるところですね。
③将来的にはスマホ以外の機器への通信も提供
こちらは現時点でのサービスの提供はなく、今後の展望の話になります。
これは①にて説明のあったeSIMの技術が可能にするものです。
冷蔵庫やテレビ、エアコンがeSIMの技術で直接通信につながる未来がもう現実に迫っているようです。
もちろんwifiですでにつながっているものもありますが、はやり個別の回線でつながることで、セキュリティ等もより向上すると思われます。
この技術は日本ではIIJがパイオニアですので、個人向け今後の展開に期待したいですね。
④その他
その他はセミナーであったIIJの担当者への質問及び回答を紹介します。
Q1.Q1.IIJmioではdocomo及びauの電波を提供しているが、今後softbankの電波を提供する予定はあるか。
この質問に対しての担当者からの回答は「現時点では取り扱いを考えていない」とのことでした。
docomoとau、2種類の電話を取り扱っている理由としては、
IIJが法人向けにも通信サービスを提供しており、docomoやauに電話障害があった場合でも通信サービスを切ることができないため、
複数の通信キャリアの電波を取り扱う必要があったからということです。
docomoとauの電波が同時に電波障害で使用できなくなることは想定しにくいことから、3つ目のsoftbankの電波の取り扱いは現時点は前向きではないとのことでした。
なお、eSIMであれば個人向けであっても複数の通信会社の電波を利用することが簡単になります。
今後は個人であっても2種類の電波を契約して、より通信ができない状況というのを回避する時代になるかもしれませんね。
Q2.総務省の規制によって通信業界はどうなるか
この質問に対しては「IIJmioも一部のサービスは見直す必要があるが、大きな影響はない」とのことでした。
IIJmioで影響を受けるサービスは、端末の割引についてと、長期利用者への特典についてとのことでした。
ただ、正直私の印象では、IIJの端末割引や長期利用者特典はそれほどのものではなく(失礼??)、これによって離れる利用者はいないだろうなという印象です。
端末割引や長期利用者特典はむしろ、大手キャリアの3社及びその子会社のほうが影響が大きそうですね。
まとめ
以上、IIJの担当者から直接聞いたセミナーの内容を紹介しました。
目からうろこの情報も多く、大変楽しい時間でした。
本当はもっとセミナーそのものの写真なんかもブログに出したいところですが、写真の取り扱いについては注意があったので最小限にしています。
OPPOのご担当者のお話については、また別の記事にてまとめますので、そちらについても是非ご覧ください。
コメント